水子供養の常光円満寺
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深い哀しみばかりだったお心が年を重ねるごとに、優しい笑顔でお参りできるようになっていくお姿は、見ていて美しいものでございます。
常光円満寺のお供養が、水子さまだけでなく、あなたにとっても思い出に残るすばらしいお供養になることを願って…。
    副住職 藤田晃秀
 
▼ 2013.01.30 Wednesday:感謝できるすばらしさ
本年もよろしくお願いいたします。

皆様は、大野勝彦さんをご存知でしょうか。
大野さんは絵を描き、詩を書く芸術家の方なのです。
とても、ほのぼのした絵を描かれる方でございます。

この大野さん、実は今から20年ほど前、事故にあわれるのです。農業の機械に両腕を挟まれまして、両腕切断という大事故にあわれた方です。

大野さんは、そのときの様子をこう語っています。
「自分の腕がミンチのようにぐちゃぐちゃになっていく姿は、想像を絶する恐怖でした。
母が横で泣き叫びながら必死に、必死に助けようとしてくれたことが印象に残っています。」と

母親は、事故後、息子を助けることができなかったと、自分を責めて嘆き苦しまれていたそうなんです。大野さんは、そんな母の姿を見て、
「このままではいけない。このままではこの母の苦しみをとってあげることはできない」と思い、なんとか自分を奮い立たせて、失くしてしまった腕の傷の上からガムテープで筆をはり、手紙を書かれたのです

内容は
『ごしんぱいをおかけしました。両手先ありませんが、まだまだこれくらいのことでは負けません。
私にはしなければならないことがたくさんありますし、多くの人が私をまだまだ必要としているからです。がんばります』

それから両腕の傷が癒え、失くしてしまった腕の代わりに義肢をハメ、その義肢の先に絵筆をもち、一心に自分の思いを書かれたんです。

事故をする前までは、わがまま放題だったそうなんです。しかし母の愛や皆様の優しさに触れて、周りがとても温かいことに気がつかれたんです。両手を失ってからガラッと想いが変わられて、自分にできることということで、作品を描いてみんなに喜んでいただくという素晴らしい魅力にとりつかれるのです

ほとんどが自分自身へ向けてのメッセージなんですけども、これらの作品が多くの方に勇気と感動を与えることができたんです。
そしてついには、『芸術祭金賞』という尊い賞を取られた方でございます。

そして、私が大野さんについて最も感動したことが以下の内容です。

ある方が大野さんに、もし何か願い事が叶うとすれば何か欲しいものはありませんか?尋ねられ、大野さんは少し考えられます。
「私は今、こんなに幸せにしておりますので欲しいものはありません。」
「でも、もし願いが叶うならば、私は私の両手が欲しいです。」
そうおっしゃったんです。

私は、それを聞いて、どんなに上手に絵を書く事が出来たとしても、どんなに上手に詩を書く事が出来たとしてもやはり自分の両手がいいんだなぁ、自分は幸せなんだなぁって、そう思ったんです。

しかし大野さん、こう言われたんです。
「5分間でいいんです。いや、1分間でいいんです。私は私の両手が欲しいんです。」って言われたんです。

私はそれを聞いてどうしてだろうって思ったんですが、大野さんはそのあとでこうおっしゃいました。

「私は本当に両手を失くして、たくさんの人たちに助けられるありがたさを覚えました。たくさんの人と知り合うことができました。毎日毎日、こうして楽しく暮らしております。私は何も欲しいモノはありません。

だけど、ただ一度だけ願いが叶うとするなら、ただの一つだけ願いをかなえてくださるのなら、私は私の両手をしっかりと胸の前で手を合わせて、両親や私を助けてくださった皆様にありがとうございますと伝えてみたいんです。

私はわがままほうだいで、手があるときには、合掌したことなどなかっんです。だから一度で良いから合掌して、みなさんにありがとうございます。と伝えたいんです」
そうおっしゃったんです。

私たちは、ちゃんと両手がございます。ちゃんと手を合わせることができます。手を合わせて感謝の気持ちを伝えることが出来ます。これってすごくすばらしいことなんだなぁって。

私は大野さんから、両手があるあたりまえのすばらしさ、手を合わせて感謝できることの素晴らしさを教えていただきました。

皆様も“あたりまえの素晴らしさ”や“感謝できる素晴らしさ”を今一度感じましょうね。

私も、皆様の可愛い可愛い赤ちゃんたちの供養をさせていただくことに感謝して精進いたします。
Posted 17:23|No.72|副住職の感じたことコメント(0)
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