水子供養の常光円満寺
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深い哀しみばかりだったお心が年を重ねるごとに、優しい笑顔でお参りできるようになっていくお姿は、見ていて美しいものでございます。
常光円満寺のお供養が、水子さまだけでなく、あなたにとっても思い出に残るすばらしいお供養になることを願って…。
    副住職 藤田晃秀
 
▼ 2012.08.31 Friday:平成24年度 地蔵尊大法要を終えて・・・感謝の気持ち
本年も平日にも関わらず、多くの方にご参拝いただき本当に感謝しております。お供え物も、皆様方の想いの感じられるすばらしい贈り物ばかりでございました。中にはお供え物をお送りくださった方もいらっしゃり、本当にありがたく大切にお供えさせていただきました。
また、当日は参拝したくても、できなかった方も多くいらっしゃったことと存じます。皆様方の想いを大切にお地蔵さま、そして水子さまにお届けさせていただきました。

この度の法要は、例年の如く、お地蔵さまのお歌の奉納から始まり、ご詠歌の奉納、献灯・献花・献香、そして僧侶方による地蔵尊大法要、最後に山本陽子さんのお歌を皆様に聞いていただきました。

法要が終わった後、毎年お話をさせていただいているのですが、今年は貧しい生活をされている中で、心温まるお話をさせていただきました。そのお話の内容を少し紹介させていただきます。

広島に住んでおられる女性の方のお話なのですが、彼女は食べたい物を食べた思い出がなく、また買ってもらいたい物も買ってもらった思い出もないくらいとても貧しい暮らしをされてきたそうでございます

主人が初めて彼女の家に招かれて、「お嬢さんをお嫁にください」と言われた時、両親は「素晴らしいお婿さんに出会えて嬉しい、娘を幸せにしてください」と素直に喜んでくれました。
そして、父親が「実は、お前たちに渡したいものがあるから、ちょっと待ちなさい」と言って古いタンスの中から古くなった貯金通帳と印鑑を持ってきて、「これは私とお母さんがお前の結婚式の為に一生懸命貯めてきた貯金だ。是非ともこれを使って欲しい」と差し出されたのです。

本当に貧乏な家だったので貯金があることにびっくりされて、すぐに開いて確認すると、自分の家には想像できない大きな数字が書かれていたのです。他の家の人から見ればたいした金額ではないかもしれないけれども、最後には84万円という数字が書かれていたそうです。

彼女は「よくこれだけの貯金をできたものだ。」と感心しながら、その通帳を眺めているうちに、急に涙があふれて、声をあげて泣いてしまわれたそうでございます。
何故なら、1回1回の入金の金額が、150円以上の日が一度もなかったからです。35円とか、58円とか、最高でも142円しかなかったのです。その細かい数字が、ぎっしり並んだ最後の数字が84万円だったのです。
主人にその通帳を見せると、主人は「お父さん、お母さん、このお金は我々が使えるようなお金ではありません。お父さん、お母さんが自分の為に使ってください」と言って返したのですが、なかなか受け取ってもらえず、押し問答の末「じゃあ、孫の為の貯金として、もう少し楽しませてもらおうか!」となんとか受け取ってもらったそうです。

永い年月が経ち、両親もすでに亡くなったある日、主人が、「あの時見せてもらった貯金通帳を覚えているか?」と言われたので「覚えているよ」と答えると「お父さん、お母さんの温かい気持ちがつまったあのすばらしい通帳を我が家の家宝にしたい・・・。」と「何故なら、自分たちの子供にあの通帳を見せると、お前のお祖父ちゃんとお祖母ちゃんは、どれほどすばらしいお祖父ちゃんとお祖母ちゃんだったのか、一目で分からせることができるじゃないか。」と言われたので、すぐに実家へ行き家中を探したのですが、残念ながら見つからなかったそうでございます。
今では、心の中に想い出の貯金通帳として残り、子供たちにも語りつがれているそうでございます。

大切なことは額ではないのです。たとえ一回一回の貯金がどれほど小さくても、どれだけの思いがこもっているか、どういう思いで貯金をしているのか、ということのほうが大切なのだと教えてくださっているのです。
そして、この話を通じて私が皆様にお願いしたいことは“心の貯金”をしていただきたいということでございます。
仏教では追善供養という言葉がございます。追善供養というのは、召された方のために、生きている私たちが良い行い、つまり“心の貯金”を積み重ねていくお心のことでございます。
あの子の笑顔のために、どれほど小さくてもかまわないのです。困っている人がいたら、そっと手を差し出してあげる勇気をお持ちください。落ち込んでいる方がいらっしゃったら温もりある言葉をかけてあげてください。どのような方にでも優しいお心で接する親の姿はあの子にとっての喜びでもありますし、幸せでもございます。もちろん笑顔を心がけるだけでも良いのです。笑顔は周りを明るくする不思議な力がございます。
小さな心の貯金を積み重ねは、あの子にとって素晴らしい贈り物になるのです。また心の貯金の積み重ねは、幸せな人生を送るために大切な“豊かな心”を育てることのできるのでございます。
あの子の笑顔の為にも、これからも小さな心の貯金を重ねて、豊かなお心で毎日をお過ごしくださることを心より願っております。

最後に、この度の地蔵尊大法要も、多くの皆様の愛に包まれたすばらしい法要でございました。この皆様方の想いを大切に、これからも責任をもってお供養を勤めさせていただきます。
いつまでもお子さまたちの幸せな笑顔を願って・・・。
合 掌

副住職 藤田晃秀
Posted 17:23|No.68|副住職の感じたことコメント(0)
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