投稿時間:2016/7/14(木)15:19
投稿者名:管理人
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タイトル: 自由組手の一人稽古は必須です

尾田様、
はじめまして、管理の寺島でございます。
この度はご投稿頂きまして有難うございます。

ご指摘の通り、昨今では自由組手に必要な人数が揃わない場合がままあると、
よく耳にします。

当会では自由組手以外に護身術や分解(解裁)などの約束組手のコースがあ
り、会員は参加日毎に任意選択する形式を採っております。
自由組手は二人一組で行う稽古ですので、仮に参加者がたった1名の場合でも
指導者と会員とで組んで行う事が可能です。
ただしそこに約束組手の選択者が1名加わると、指導者は両方を交互に指導し
なければならなくなります。

当会ではだいたい両方のグループが成立していますが、もしそのような場合に
は、先ず交互に一手ずつ指導します。
どのような稽古でも、必ずその中で問題点や要点が見つかるものです。
指導員がそれを見抜き、自主稽古の課題として、交互に一人稽古を行います。

自由組手はやるほどに練度があがり上達しますが、上達するに従いより高次の
技の必要性を実感するようになります。
次第に技を求める事が主な稽古になり、自由組手はその成果を確認する手段に
なる場合も多いのです。

単独で行う自由組手としては、手足の攻防技の種類や練度もありますが、運足
(フットワーク)も重要になってきます。
また同じ技でも、上達のレベルに合わせて、技の質と難易度も変わってきま
す。

課題も無限といえますが、例としては
1,どうしたら速く深く踏み込む(または後退する)ことが可能か?
2,どうやって敵の攻撃や防御のタイミングを狂わせ外させるか?
3,足で歩かず腰で歩くにはどうしたらよいか?

例として指導員は以下のように具体的な理論と稽古方法を解説指導します。
1,末端ではなく根幹操作法を、高段者であれば縮地法を稽古しマスターす
る。
2,遊撃律動を稽古しマスターする。
3,チンクチと袴腰を同時に発動させた「籠る腰」を稽古しマスターする。
等など様々な一人稽古があります。

ただしこれらは自由組手でその必要性を肌身で実感して初めて意味があり、理
論を学び習得稽古をする準備完了となるのです。

なお当会では支部や曜日によって、自由組手を行わない技法クラスだけの時が
ありますのでご注意下さい。