投稿時間:2016/6/14(火)23:00
投稿者名:管理人
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タイトル: 共通の奥義

お久しぶりです。
お陰様で、皆多忙ながらも元気にしております。
折角の良い治療院が休診中とのこと、さぞご不便だと思います。
どこか腕と相性の良いセカンドオピニオンが見つかると良いですね。

剣道も弛まずお励みのご様子で何よりです。
五段以上となると難しさも一入だと思いますが、ご併修の居合道がきっと良い
効果をもたらしてくれる事でしょう。
居合は剣術の奥妙であり、日本武術の結晶でもあります。
どうぞ存分にご研究頂き、探求して頂きたいと願っております。

宇城憲治師もそうですが、空手や合気道、居合道を併修される方は結構多いよ
うですね。
神道無念流の中山博道師は「唐手は素手による剣術である」と評したといわれ
ています。
自分の稽古においても、剣を振っても、合気道でも、空手でも、アプローチに
多少の差異はあれども、本質は同じだと実感しております。
どの道でも技の本質に迫るのが本懐ですが、その意味では上達するに従い、流
派の違いを区別することが困難にすらなってきます。

正中線の強化法として、示現流のような対象物への打ち込みが非常に効果的で
す。
巻藁突きでも良いのですが、剣を持った方がより手応えを確認しやすい利点が
あります。
また試斬抜刀もお勧めです。上段打ちや袈裟打ちはともかく、水平打ちは剣先
に正中線を乗せることが出来ないと、まともに切断できないためです。
それと一本歯下駄!

正中線の確立と、前後左右全方向への自由な正中線運用(間詰もり、入身、転
換など)が自在に出来れば、大いに武術修行の醍醐味を実感できます。
全ての武術の型は実戦で活かすものであり、その為の型に他なりません。
簡単な話ではありませんが、この極意を以って稽古すれば、単独型も組手型
も、乱取りや撃剣、自由組手も、この上なく深く面白味のあるものになりま
す。

今後の稽古のためにも、先ずは肘と膝をしっかりと治しましょう。
お早いご全快をお祈りしております。
此方こそ、今後とも宜しくお願い申し上げます。