投稿時間:2009/5/17(日)23:55
投稿者名:剛柔鶴子
Eメール:
URL :
タイトル: 帯研は、来月もあります!

 昨日は、帯研にご参加、お疲れ様でした。
 強豪の皆様方が来てくれたお陰で、盛り上がることができました。ありが
とうございました。

 昨日は、私の主催としては最後なので、拙い技術論を述べましたが、補足
でもう少し能書きを垂れさして下さい(汗)。

 私は、空手にはフィジカルが強いことが最低限必要であるけれども、それ
と共に「力に頼らない技術」を身に付けることも大切であると考えていま
す。そして、力と技は、トレードオフの関係ではなく、お互いが補完し合い
本来の空手の技になるのだと考えています。
 これを端的に表したのが大山総裁の名言「力は技の中にあり。技は力の中
にあり。」です。更に無理くりで言い換えれば、「剛柔相助ける」というこ
とで、これは、正に剛柔流の真髄に一致すると思います。

 私の考える「力に頼らない技術」とは、昨日「心の間合いで先を取る」と
説明したように、攻撃の場合では、相手が受けられない、反応できないタイ
ミングで攻撃すれば、絶対的な速さやパワーは必要ないということです。
 そのために、技の起こりを体の動きどころか心の動きレベルで無くして、
相手に悟られないことが大切ですし、逆に受ける場合には、心の動きの段階
で相手の技の起こりに反応する必要があります。

 いずれにせよ、対敵において、すなわち武術的な観点では、絶対性ではな
く相対性がハイライトされるということです。

 そして、更に修行が進み、武術から武道へ移行していくと、敵と我という
相対的な二元論から、自分の内面を見つめる世界、言い換えれば、宇宙と自
己の統一を図る絶対的な一元論へ移行していくのだと思います。

 このレベルになると、修行者というか求道者は、他との優劣は全く関係な
くなるものの、個々の技ひとつひとつに関して、絶対的な強さ速さを研ぎ技
の完成を目指すようになるのではないかと思います。

 以上が、私が目指す空手のイメージです。まぁ、私などは、能書きばかり
で、相対的にも絶対的にはお恥ずかしいレベルなのですが…


 ところで、帯研は今回がラストではありませんよ。来月もありますので、
皆様、奮ってご参加ください。