昨日は、帯研にご参加、お疲れ様でした。 強豪の皆様方が来てくれたお陰で、盛り上がることができました。ありが とうございました。
昨日は、私の主催としては最後なので、拙い技術論を述べましたが、補足 でもう少し能書きを垂れさして下さい(汗)。
私は、空手にはフィジカルが強いことが最低限必要であるけれども、それ と共に「力に頼らない技術」を身に付けることも大切であると考えていま す。そして、力と技は、トレードオフの関係ではなく、お互いが補完し合い 本来の空手の技になるのだと考えています。 これを端的に表したのが大山総裁の名言「力は技の中にあり。技は力の中 にあり。」です。更に無理くりで言い換えれば、「剛柔相助ける」というこ とで、これは、正に剛柔流の真髄に一致すると思います。
私の考える「力に頼らない技術」とは、昨日「心の間合いで先を取る」と 説明したように、攻撃の場合では、相手が受けられない、反応できないタイ ミングで攻撃すれば、絶対的な速さやパワーは必要ないということです。 そのために、技の起こりを体の動きどころか心の動きレベルで無くして、 相手に悟られないことが大切ですし、逆に受ける場合には、心の動きの段階 で相手の技の起こりに反応する必要があります。
いずれにせよ、対敵において、すなわち武術的な観点では、絶対性ではな く相対性がハイライトされるということです。
そして、更に修行が進み、武術から武道へ移行していくと、敵と我という 相対的な二元論から、自分の内面を見つめる世界、言い換えれば、宇宙と自 己の統一を図る絶対的な一元論へ移行していくのだと思います。
このレベルになると、修行者というか求道者は、他との優劣は全く関係な くなるものの、個々の技ひとつひとつに関して、絶対的な強さ速さを研ぎ技 の完成を目指すようになるのではないかと思います。
以上が、私が目指す空手のイメージです。まぁ、私などは、能書きばかり で、相対的にも絶対的にはお恥ずかしいレベルなのですが…
ところで、帯研は今回がラストではありませんよ。来月もありますので、 皆様、奮ってご参加ください。
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