合宿で大勢の会員を見ていて、同じ帯でも個人差があることに気がつく。 個別に実力に差があるのは当然だが、単に稽古時間の多少によるものだけで はないようだ。
意欲というか目的意識というか、稽古姿をみていると本人の集中度が違うの だ。 ただ言われるままに稽古する者もあれば、何かしらをつかんで上達して帰ろ うとする者もいる。
両者の違いは先ず「気合」に現れる。 初心者や子供に「気」について説明しても時期尚早であろう。 先ずは呼吸であり大きな声を出すことである。 大きな声は自己を鼓舞させ集中力を高める作用がある。 つまり一種のトランス状態になるのだ。 カラオケに行って小声でぼそぼそと歌っても乗ってこないのは当然だ。
声が出ている者は、集中しているので技の説明しても飲み込みが早く、当然 上達につながりやすい。 気も入っているので教え甲斐もある。 如何にして全体の意欲を上げさせ、集中させるかが、指導の要だと思う。 子供であれば試合などの目的を与え、声をださせる稽古が大切か。 |