「縮地法」は、日本剣術や柔術、空手では首里手に伝えられる技法です。 地(対手との距離;間合い)を縮めるとの意味合いですが、実際に物理的な 間合いが短くなる訳ではありません。
通常は、一定区間を足による歩行により移動する訳ですが、歩行以外の移動 法(この場合は倒地法)により、歩行での移動距離を減少させる技法です。
感覚として、足で間合いを跨ぐようにして行われることから「縮地法」のネ ーミングがあります。
実際には、素早く移動しようとすると身体(正中線)を前傾に倒地する時間 的余裕が無くなり、通常の移動歩行になってしまいがちです。 そこで膝の抜きを用いて前傾に倒地しやすい姿勢を作り出し、倒地法をより 確実に行います。この点が(も)難しいでしょう。
縮地法は、膝の抜きなどその他の技法と併せて初めて可能となります。 当支部では有段者と茶帯に数名、できる人間がいます。 「縮地法」は、確かな伝統の技法であり、誰しもが成し得るものでありま す。
例として「技サンプル」の「首里手/突き」の「4の突き」もご覧下さい。 なお、この説明は「縮地法」の意味合いの一部です。 |