・・・14人の住宅作家と建築屋が本音で語る家づくり・・・
 
▼ 2010.10.16 Saturday:「小さな秋」
 数年前になりますが、娘が通学していた小学校で「家の近所で秋を見つけてくるように」という宿題が出され、ちょっとした手伝いをしたことがあります。

 子供と一緒に秋を見つけようと、近所の紅葉や落ち葉を捜しましたが、学校に提出できるほどの教材が集まらず、結局車で15分程度のところにある川口市のグリーンセンターへ出かけ、やっとの思いで松ぼっくりや栗、そして真っ赤に焼けたもみじの落ち葉などを集めて持ち帰り、親の面目を保ったのでした。

 親である私自身は、そこら中に季節感が転がっている北海道の大自然の中で育ったせいか、「秋を見つける」などと言った、いかにも都会的で高尚な宿題に向き合った経験がなく、「秋」という季節を表現する様々な名詞を捜すと言う行為に、少しばかり詩の世界を楽しむような清々しい気持ちになれたことを思い出しました。
 
 春から夏にはクロロフィル(緑葉素)の働きで、新鮮な緑の葉を湛え、朝夕の最低外気温が8℃を下回る季節には、カロテノイドが葉を黄色に染める。さらに5〜6℃以下に冷え込むことで、アントシニアンが活性化して葉を真っ赤に染め始めるのです。ちょうど11月初旬から下旬にかけて、幹の先端から赤・黄色・緑の三色を基本にした色とりどりのコントラストが、なんと言っても見事なのです。

 誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが 見つけた
 小さい秋 小さい秋 小さい秋 見つけた
 お部屋(へや)は北(きた)向(む)き くもりのガラス
 うつろな目(め)の色(いろ) 溶かしたミルク
 わずかな隙(すき)から 秋の風(かぜ)
 小さい秋 小さい秋 小さい秋 見つけた

 今から50年以上前の昭和30年に作詞作曲された有名な童謡「小さい秋」の二番の詩です。

 現在では北向きの部屋の窓の結露はペアガラスで解決しており、わずかな隙間風は気密を向上させた工法で、冬も省エネで暖かい家に生まれ変わってしまいました。

 この詩の語感から読み取れる当時の住宅事情。演歌の「心に吹く隙間風」なら未だしも、今ではまず詩になりえない「家の隙間風」。
 家の中からも情緒的な趣は減ってしまったのだと、あらためて納得してしまうのでした。

 ならばせめて、家の敷地内に季節を堪能できる植木を配置し、癒しを求めるのは住宅屋ゆえのおじさんの抵抗なのでしょうか。

Posted 10:20|No.1595|清水康弘よりcomments(0)
▼ 2010.10.17 Sunday:秋らしい風景
昨日から山間の
研修施設(セミナーハウス)を
訪れている。
ある研修が目的だが、
宿題の設計エスキスも
その合間を縫って、
検討してみる。
木造三階建てや、
地下を含めた案も検討する。

その建物の周辺では、
少しだけヒンヤリとした空気に包まれた
美しい雑木林や、
少なくなった生き物を目にする事が出来る。

さて、出張での食事は、
追いつめられたような仕事から解放される一時となる。
だから、出来るだけその地方の産物を選ぶ。
また、出来るだけひなびたところか、
ちょっと、こだわりのあるお店を選択する。

そんな今回、ちょっと気になる事があった。

私より後に来た中年のご夫婦が、
横柄な態度でウェイトレスさんに接していた。
どうも、彼女の接客態度が気に入らないようだ。
また、お店のしつらえなどに不満があるらしかった。
そんな彼女は、しどろもどろで
なおさらに接客態度がぎこちなくなっていた。

傍らから観るこちらとしても、
どうにも居づらい雰囲気になってきた。
『いやな場面に出くわしてしまったものだ・・・・。』

ほどなく、そう、三十過ぎくらいの紳士と淑女が
私から一つ飛ばした隣席に腰掛け、
例の彼女にオーダーを告げていた。
両足を揃え、メニューを丁寧に扱い、
美しい微笑みで注文を伝えていた。
そして、ウェイトレスのあの彼女は、
素敵な笑みで、楽しそうに受け答えしていた。
また、それは、とても嬉しそうな姿だった。
同じように、紳士と淑女は、とても楽しそうだった。

こちらの態度次第で、享受できる幸せの瞬間は増幅する。
悪い態度で接すれば、相手も悪い態度で応えてしまう。
もちろん、笑顔で交わせば、幸せが微笑んでくる。

ちょっとした欠点やトラブルなどは、
ある意味ドラマであり、受け入れなければならない事でもある。
そして、どうせなら、
そんなかわいいトラブルを、楽しみたいものである。

出張では、思いがけない体験も
素敵な付録となって体感できる。
Posted 07:04|No.1596|清水康弘よりcomments(0)
▼ 2010.10.18 Monday:「調布の地鎮祭」
 土曜日の東京は久しぶりに朝から良く晴れ、絶好の地鎮祭日和。
 調布の現場の地鎮祭に参列して参りました。

 京王線調布駅付近は、2年後に地下化を目指し、工事の真っ最中。
 電車が地下に潜れば、劇的に街並みも変わるのでしょうね。

 いつも思うのですが、家づくりを決断する理由は様々で、十人十色です。
 子育てだったり、親との同居だったり、離別だったり、結婚だったり、教育だったり・・・・。
 そう考えますと、やはり家というのは、長持ちさせて流通する仕組みをつくることが必要です。

 長持ちさせることに価値がある家。
 弊社の目指す方向です。

Posted 11:04|No.1597|清水康弘よりcomments(0)
▼ 2010.10.18 Monday:「取材の取材」
 写真は先日、雑誌「憧れのキッチン」(ネコ・パブリッシング刊)の取材を受けた時の取材チームの写真です。

 リフォームとしては大規模な工事でしたが、残念ながら住宅全体の方は他社で施工です。
 ekreaキッチンを通じてお客様と知り合った時は、すでに決まっていました。
 そういうわけで弊社はキッチンのみの設計施工です。

 お客様からは、「他社のショールームに行くと、『それはできません』と否定から入りますが、ekreaの塩田さんは『やってみます』という返答で頼りになりました。
 本当に無理なことは結果的にできなくても、塩田さんが言うのなら本当にできないのだろうと納得した次第です。」

と、お褒めの言葉を戴きました。本当にありがとうございました。

Posted 18:44|No.1598|清水康弘よりcomments(0)
▼ 2010.10.19 Tuesday:「世界ではいろいろな事が起きているようで」
 台風13号がフィリピンのルソン島を通過したようです。
 この台風は19年ぶりに900hpを下回り、885hpまで発達した極めて非常に強い(一時は猛烈な強さ)台風のようです。
 被害に遭われた方々のお見舞いと共に、地球温暖化の凄まじさを実感させられました。

 また、日本国内では町の中に熊が出没するニュースが連日報道され、昨日は北海道の知床の斜里町の町の中をあの獰猛なヒグマが白昼堂々と歩いている映像が伝えられています。

 私はいつも「台風」と「熊」には過敏に反応してしまうようです。

 私の育った北海道はあまり台風の影響はうけないところですが、1954年9月の台風15号(洞爺丸台風)は、蝦夷っ子の伝説的事件だからです。
 幼ない頃、祖父から6畳間ほどある店の看板が、紙きれのように吹っ飛んでいったなどと、その時の様子をちょくちょく聞きました。

 また熊と言えば北海道は羆(ヒグマ)の生息地。月の輪熊とは比較になりません。
 こちらの方も、山の中で二度遭遇したという祖父の武勇伝を何度も聞かされているからです。

 私の潜在意識の中に完全に刷り込まれているようです。
 祖父からはこの他にもいろいろな民話を聞かされ、子供心に何度聞いてもまた聞きたいと思ったものです・・・。

Posted 15:59|No.1599|清水康弘よりcomments(0)
▼ 2010.10.19 Tuesday:秋の安全大会と娘たち
離れて住む我が家の次女は元気らしい。
この子は、寒さや暑さに弱いようだから、
秋の今頃は、過ごしやすいのだろう。
そうそう、ビッグな長女の方は来月が誕生日。
そろそろお年頃なので、
プレゼントはそれなりの物を思案中。

ところで、
熊たちは、猛暑の影響で食料不足の為に
人が多く住む市街地まで足を踏み入れている。
食料だけ失敬するのなら、致し方ないだろうが、
人を襲う事は絶対にやめてもらいたい!!
自然のことを思うと、・・・・・・だが、
人への攻撃は絶対にダメッ!!!

さて、今日は定休日だったが、
スケジュールの都合で、協力業者様方との
『秋の安全大会』に参加してきた。
参加してくださった数は、総勢で80名を超える。
その他、書類整理や設計作業にも集中できた。

そして、ブログを書き込んでいる今は午後八時。
そろそろ帰宅と行きたいところだが、
途中でスーパーマーに寄って夕食を仕入れよう。

まあ、とにかく、
おっかない熊に襲われないように
慎重に玄関の扉を開けるつもり。

Posted 20:11|No.1600|清水康弘よりcomments(0)
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honne
「つくり手の会」のメンバーです。「本当の家づくり」を本音で語ります。
(2016年2月2日撮影)